東京宝塚劇場の、夢介千両みやげの新人公演を観劇しました。
チケットはもちろん取れるはずもなく、ライブ配信で。
最近は本当に便利になったもので有難いです。
実は、私が新人公演を観るのはこれが初めて!
新人公演とは?
本公演の上演期間中、宝塚大劇場と東京宝塚劇場でそれぞれ1回ずつ行われます。
入団1~7年目の生徒のみが舞台上に上がり、
普段先輩が演じている役を新人さんが演じます。
本公演の役とそれぞれセリフや動き、演技を覚えないといけないので、大変です。
新人公演の役が決まったら、
本公演で同じ役をするジェンヌさんにご挨拶に行くそうですよ。
新人公演で主役が出来るか、良い役かどうかは、
その後のタカラジェンヌ人生に大きな影響を与えるのです。
新人公演で注目されてブレイクする新人さんも!
新人公演って、知らないジェンヌさんたちばかりで、楽しめるかなあ・・・と心配な気持ちもあったものの、
観てみると、知っているジェンヌさんも沢山出演されていたし、新たに素敵なジェンヌさんも発見できたりと、とっても見ごたえがあって、楽しかったです!
夢介(縣 千 あがたせん)
話し方が、本役の彩風さんにそっくりでした!
もともと夢介は個性的な話し方。「〇〇だべ」とか、「〇〇だぁ」と田舎言葉を喉の奥から出すような太い声で話すのですが、
身長も高く衣装もピッタリで、夢介に全く違和感なし。上手だなぁと思いました。
新人公演の主役も3回目という事もあり、今年バウ公演の主役も経験されており、新人公演とはいえ、めちゃくちゃ安定感がありました。歌も練習されたのではないでしょうか。
新人公演は最後の年で、これから大空に羽ばたいていかれること思います。楽しみですね!
お銀(華純 沙那 かすみさな)
とっても声がよかったです!セリフ回しもよかった。まだ3年目だとは驚き!
お化粧も本役の朝月さんと似た雰囲気で、お銀のかわいい感じや、素直になれない感じ、夢介を巡る女たちに嫉妬する感じがよく出ていました。
悪い女役なのにどこか品があって、凛々しいプリンス縣さん夢介との並びもよかったですね。
総太郎(華世 京 かせきょう)
本役は朝美絢さん、雰囲気が違うけど、どうやって演じるんだろう、、、と興味津々でしたが、
振り切って殻を破って総太郎を演じていて、朝美さんの総太郎とはまた違った味で、楽しめました。表情、声、そしてちょこまかした小物感あふれる動きに笑わせられました。一生懸命演じている、から脱却して、笑いを取るまでに。3年目でこの仕上がりは・・・すごいです。
昨年「ほんものの魔法使」でニニアンを演じられていた時は、言われるまで2年目とは気づかないくらい、違和感なく上級生に溶け込んでいました。
これからも目が離せないジェンヌさんになりそうです!
三太(一禾 あお いちかあお)
第一印象が、眼力つよ!という感じ。親がいないからしっかりしているという役作りだったのかもしれません。歌上手で、セリフをはっきりと発音されていてすごく聞き取りやすかったです。お糸ちゃんへのさりげない気配りも◎
嘉平(真友月 れあ まゆづきれあ)
翻訳では汝鳥伶さんが演じられている、夢介のじいや。かわいいじいやでした。嘉平とお銀との、「お前はぼっちゃまの金目当てだろ!」「毒婦!」的なやり取りが好きだったので、そこを楽しみにしていましたが、声の感じがじいやなところがよかったです。
浜次(夢白 あや ゆめしろあや)
芸者役で、ヒロインやゆめゆめしい感じとはまた違った色っぽい年上風味のお役。
実に見事に演じられていました。何でも出来るんだなーと感動。
縦縞の着物を粋に着こなしていて、美しい!
コロナで中止になる公演がある中、新人公演が上演されてよかったです!
新人の皆さん、もはや新人とは言えないレベルに仕上がっていることにビックリ!
今後の活躍が楽しみですね。