幽霊刑事の主役以外の各キャストさんの感想です。
天紫珠季さん演じるヒロイン須磨子さんは、強いけれどもどこか守りたくなるような儚げな雰囲気でした。警察官で射撃でオリンピックに出場するほどの名手という設定だったので、パンツスーツ多めでしたが、パンツでも分かる足がすらりと細く、美しかったです。コートで登場するシーンがあるのですが、この場面は女性らしいコートが可愛かったです。
女泥棒、久須悦子役の白雪さち花さん、古着を着た年を取った女性という雰囲気なのですが、どこか油断のならない妖しい難しい雰囲気をすごくよく演じられていました。ダンスや歌がうまいだけではこういう役はできないと思うので、芝居の月組を見せてもらったなーという思いでした。
中井署長役の朝霧真さんは、お腹になにか巻いていたのか?お腹が出ている役でご登場。お腹が出ていてもカッコよかったです。ショーではすらりと美しかったです。
汝鳥伶さんは、雲井光雄という幽霊の役でした。幽霊らしく?衣装は白っぽい和服でしたが、お帽子も白くて横にちょこんとリボンがついていたのが可愛かったです。登場されると場の雰囲気が引き締まりますが、それでいて柔らかな雰囲気でした。お金を持っていても命がなくては何もならないな・・・としんみりしました。
京三沙さんは、上品なご婦人という雰囲気でしたが、夫と息子を殉職で失ってしまい、悲しみの中にも、今を生きる強さ、そして、新しい命を楽しみにしている喜びと、色んな感情が伝わってきました。
専科の京三沙さんと汝鳥伶さんは、同期だったのですね!しかも月組だなんて!お二人の絡みのシーンはなかったかと思いますが、確かな存在感で今回の公演の支えとなっていたように思います。
晴音アキさんは、チェ・ゲバラでの踊り子役のお姉さんの役がとても印象に残っていて、セクシーなお姉さんというイメージだったのですが、今回はドレスなどではなく、普通の普段着を着ていましたが、大人の雰囲気が漂っていて、パンフレットでもタバコを吸う姿がクールでした。
蘭世惠翔さんは、刑事の役と、経堂の元モデルの妻役と、カップル役と、色んな役でご登場、元モデルという役がピッタリの、娘役の美しい蘭世さんを沢山観ることができました!
白河りりさんは、言葉が不自由な女の子の役。お母さん役の香咲蘭さんと手話で話していたのが印象的でした。声と大きな瞳が子供らしい雰囲気が出ていて、可愛かったです。
光月るうさんは、主人公を殺すというだれがどう考えても悪い役ながら、憎み切れないところもあり、シリアスな緊張感のある場面もあり、笑えるシーンもあり、両極を作り出せる演技力と安定感を感じました。
紫門ゆりやさんは、新田刑事役ですが、物語では死んでいて、衣装も幽霊らしいグレーのスーツ。回想シーンしか出てこないので、セリフも少な目なのが残念。もっと観たかったです・・・
妃純凛ちゃんは、地方出身の刑事という設定で、方言を使って刑事を演じていたのが元気がよくてかわいかったです。
佐山刑事役の英かおとさんは、拳銃マニア、毬村刑事役の輝月ゆうまさんはお金に困っていない裕福な刑事、と、各人物のキャラが立っていました。
鳳月杏さん、現代劇だからこそ普通の服を着ているからこそ実感する、驚くほど脚が長い!!そして、メガネが似合っている!!
主人公の相手役として、完璧な存在だったと思います。珠城りょうさんとのやりとりを楽しみ、よりよい作品にしようと工夫を重ね、舞台の一場面、一場面を大切に演じられているんだろうなというのが伝わってきました。
お衣裳も、赤と紫が似合う杏さんにピッタリの、えんじ色のジャケットがとっても良くお似合いでした。
刑事役なので警察の制服姿も見たかったーという思いはあります。
以上各キャストごとの感想でした。