観劇 感想 2021年 星組 ロミオとジュリエット②

星組感想

キャスト別感想 続きます。

ティボルト(愛月ひかるさん)

ティボルト、とにかくよかったです!触れば怪我をするナイフのような男。ギラギラしていました。「法律なんて気にしない!」と歌い出すも、彼ならいいよね、と謎の説得力。ティボルトの衣装は全体的には今までのティボルトとあまり変わらないイメージでしたが、細かく見ると赤いジャケットにファスナーの飾りが付いていたり、今どきの要素はあるようです。

途中殺されてしまうので、登場シーンは少ないのですが、どうしても目で追ってしまう・・・マーキュシオを殺した後も、マーキュシオではなく、笑いながら酒を回し飲みしているティボルトをオペラで追ってしまいました。

愛月ひかるさんは、宙組時代の「天は赤い河のほとり」での黒太子マッティワザを思い出させる長髪ロング、そしてかなわない恋に思いを焦がす役が似合っているなあ。。と思います。

パリス伯爵(綺城ひか理さん)

スラっとしたお姿で、ヴェローナ一のお金持ちを演じられていました。気品があって、白いお衣裳が素敵でした。よくお花と一緒に登場していますが、花束を持つ姿も様になっていました!彼が登場すると、舞台が明るくなっている気がします。

ただの二枚目ではなく、ちょっとコミカルな雰囲気があったのは、意識して演じられていたのでしょうか。街中がジュリエットの結婚を知っているのに彼は知らないという、情報に疎い(?)感じも、よく出ていました。ティボルトのお悔やみに来た時に、「ジュリエットを、妻に!」とニヤリとする場面、好きでした。

ジュリエットの気持ちが彼になかったため、悪役みたいな扱いになっていましたが、本当は良い人なのではないかな?とも思ったり。

(天華えまさん)

鋭くシャープな眼光で物語の死や不吉な場面に登場する死。

指の先まで神経の行き届いたダンスが鋭さを強調していたように思います。

要所要所のシリアスな場面で登場するので、たまにメインキャストより死に目を奪われるところも。役柄上キャストの背景にそっと登場することも多いので劇中、今、死は何をしているのかな?と気になったりして見たりいました。

ロミオとの絡みで、触れそうで触れずに踊る所に目を奪われました。

死のメイクのままショーにも出られていたので、すぐに分かりました。

ネイルがブラックトーンで何色かに塗り分けられていて、すごい!と思いました。普段はその爪はどうしているんだろう?と気になりました。

(碧海さりおさん)

キラキラのついた淡いピンクの愛のお衣裳がよく似合っていて、ダンスがとっても上手でした。セリフも歌もなく、体のみで愛を表現するというのは難しかったと思います。

神父様の手紙を両手に握りしめ運ぶところが可愛かったです。

マーキュシオ(極美慎さん)

まずピンクの髪にビックリ!金髪のロミオでさえブルーのメッシュを入れ、キャピュレット家に寄せてきているのに、ピンクって、敵寄りなのでは?!と余計な事ながら心配になりました。これまでの上演でも髪を立たせた演出が多かったマーキュシオですが、仮面舞踏会に忍び込もうとけしかけたり、ティボルトと喧嘩して殺されたり、トラブルの元となることが多く一族の中で危険な存在という意味なのかもしれません。

他のキャストさんがセリフを言っている時も客席に向けられる視線がすごく強くて、ついついセリフを言っていないのに極美慎さんに目が行ってしまいました。

ベンヴォーリオ(瀬央ゆりあさん)

マーキュシオと二人でキャピュレット家のリーダーとして活躍するベンヴォーリオ。マーキュシオとは対照的に短髪で冷静な部分も見えます。ジュリエットの死を誠実にロミオに伝えようとする誠実さと苦しみは見ていて胸が痛くなりました。

瀬央ゆりあさんはダブルキャストでティボルトも演じられていましたが、私はベンヴォーリオ役の方が好きです。

最後生き残ったのは彼だけなので、新しいベローナの街を作って欲しいなと思いました。

ロレンス神父(英真なおきさん)

各組に出て下さっている英真さん、前にも神父様を演じられていたんですね。役柄だけではなく、抜群の安定感!ストーリーの中では、かなりのキーパーソンというか、この結末を導いた人物かと思いますが、植物を愛する穏やかな人柄と、ロミオとジュリエットをあたたかく包み込む優しさが感じられました。かなり重要な場面でソロを歌っていたりして、歌も印象に残りました。

乳母(有沙瞳さん)

この役は名前がなかったんですね・・・。ジュリエットの恋を実らせようと奔走する姿が可愛くてチャーミングだったです。普段は素敵な娘役有沙さんも、太っている風の衣装を着て声を低くして、演じていました。その声でジュリエットを思う心を静かに力強く歌っている場面は胸を撃たれました。真っすぐにこちらを見て歌ってくれているかのようで、より心に響きました。ばあやが最後味方してくれたら悲劇のラストにはならなかったのにな・・・と思うものの、ジュリエットを本当に想う者ならパリスと結婚してほしいと思うのも無理ないですよね・・・。               

タイトルとURLをコピーしました